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昆虫食の安全管理 その1

昆虫を食べるときに注意したいものあります。

それは菌でも寄生虫でも昆虫の持つ毒でもありません。

アレルギーです。


菌や寄生虫は加熱調理によりほぼ100%殺すことができますし、昆虫と人間に共通して感染して悪さをする菌や寄生虫は非常に限られています。(もちろんウイルスも)

また、スズメバチやムカデの毒はタンパク毒であるため、加熱によって変性し、無毒化します。


しかし、アレルギーを引き起こすアレルゲンには、無毒化出来ないものが多くあります。

甲殻類(エビ・カニなど)アレルギーを持つ人は、昆虫を食べない方が良いと一般的に考えられています。

昆虫は甲殻類と同じキチンを主成分とする外骨格を持つ無脊椎動物であり、甲殻類に非常に近縁な生物だからです。

そして、この両者はともに「アレルゲン性トロポミオシン」というアレルゲンを持っている可能性が高いです。

トロポミオシンとはすべての動物が筋肉中に持っているタンパク質であり、その中でも甲殻類や昆虫類が持つトロポミオシンはアレルギーを引き起こしやすいと考えられています。

甲殻類アレルギーの人にとっては、エビやカニに火を通したところで程度を抑えることはできても、発症そのものを避けることは難しいですよね。

昆虫にも同じことが言えると思います。


また、ハウスダストによるアレルギーは、空気中に舞うダニの死骸やフンなどを吸入してしまうことが大きな要因だと考えられています。

そして、このアレルギーは、ダニが持つアレルゲン性トロポミオシンによって引き起こされるものだと考えられています。
http://ci.nii.ac.jp/naid/110002923687

よって、ハウスダストやダニのアレルギーを持つ人は、昆虫を食べるときにも同様のアレルギーが発症する可能性があります。


ご自身の持つアレルギーには十分注意して、昆虫食をお楽しみください。

次回も昆虫食の安全管理について考えていきます。

<三橋亮太>
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