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コオロギバーを食べてみた(第14回勉強会報告)

9月8日、東京大学にて第14回勉強会が執り行われました。
参加者は6名とやや寂しい勉強会ではありましたが、前途有望な学部生も1人見学に来てくれて、各自にとって実りある勉強会となりました。

今回、アメリカ産のコオロギバーの試食もメンバー全員で行いました。
(コオロギバー入手の詳細については、「海外の昆虫食ビジネス part2」をご覧ください。)


コオロギバーは2種類の味があります。

1. Chaco Bar
コオロギバー4 コオロギバー3

コオロギバー5 コオロギバー6
チャコ(Chaco)はコロンブス以前にアメリカ大陸南西部に住んでいた人々のことだそうで、Chaco Barのレシピはこのチャコの人々の生活史からインスパイアされたそうです。
Chaco Barの主な原材料は(多い順に)デーツ、ピーナッツ、オーツ麦、チョコレート、クルミ、リュウゼツランのシロップ、コオロギパウダーとなっています。
ちなみにコオロギパウダーの含有量は不明です。

Chaco Barの味は簡単に言ってしまえば、デーツ&チョコレート味。
干し柿やレーズンのような濃厚なデーツの風味とカカオの香りが強く、コオロギの風味は一切感じません。
ナッツたっぷりの普通のおいしくて食べごたえのあるチョコナッツバーでした。

2. Thai Bar
コオロギバー1 コオロギバー2
コオロギバー7
これはそのままタイ風のレシピで作ったコオロギバーです。タイは言わずと知れたコオロギ食の聖地ですから、そのタイにあやかってということらしいです。
Thai Barの主な原材料は(多い順に)デーツ、アーモンド、カシューナッツ、コオロギパウダー、ココナッツ、ショウガ、ライムとなっています。

Thai Barの味は簡単に言えばデーツ&ショウガ味。こちらもコオロギの風味は一切感じません。
ですが、表面をよく見るとコオロギの外骨格の破片が見えます。
こちらの方が若干昆虫を食べている感じがするかもしれません。


どちらのコオロギバーも51gで、エネルギーは220kcal。
日本のカロリーメイトと同じくらいのエネルギーです。
コオロギーバーはエナジーバーを謳うだけあって、味付けが濃厚で食べごたえがあって、ホワイトカラーの人がおやつに食べるには少々重いです。

正直、我々E-ismの面々にとっては期待はずれな試食会となってしまいました。
ですが裏を返せば、Chapulの面々は昆虫の風味をしっかりとマスクした商品開発を行ったということ。
昆虫食初心者にとって食べやすいエナジーバーとなっています。
(デーツの風味が苦手な人は苦しいかもしれませんが…)

さて、このコオロギバー、ついに一般販売が始まりました。
http://chapul.com/bars/
12本入り(約1400g)で30.99ドル。日本円で約2400円です。(送料別)
1本あたり200円、カロリーメイト1箱とだいたい同じ値段です。
試しに購入してみてはいかがでしょうか?

<三橋亮太>
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テーマ : 栄養
ジャンル : 学問・文化・芸術

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