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モパニワームを食べてみた

今回はかの有名な食用昆虫であるモパニワームの試食をした様子を報告します。

モパニワームとは、アフリカ南部に生息するヤママユガの一種の幼虫で、現地では非常にポピュラーな食材となっています。
Mopane Worm by Arne Larsen
(詳しくは、野中健一著虫食む人々の暮らし (NHKブックス)などを参考にしてください。)
昆虫食研究者であれば誰もが知っているこの虫、一度は食べてみたいと思うものです。
しかし、アフリカ南部産の珍味ということで、日本では入手が非常に難しい食材だったのです。

ですが最近、やっと日本からモパニワームを購入する方法が見つかりました
イギリスの希少食材通販サイトhttp://www.edible-shop.com/です。
この通販サイトでは、ジャコウネココーヒー、トナカイ肉、高級バニラ、高級中国茶、真珠粉末などの希少食材だけでなく、食用昆虫の販売も行なっています。

2012.7.15現在、当サイトで取り扱っている食用昆虫関連商品は以下。
クロアリ キャンディ
ハキリアリ チョコ、スナック、
ミールワーム キャンディ、スナック
スズメバチ のはちみつ漬け
コオロギ スナック(タイカレー味)
モパニワーム スナック
サソリ チョコ、キャンディ、スナック、ウォッカ
ミミズ ジン

モパニワームを販売している通販サイトは、世界でもおそらくここだけではないでしょうか?(自信はないですが…)
ミミズを漬け込んだジン(蒸留酒)なんかも非常にユニークです。

さて、我々は実際にモパニワームを取り寄せました。
40g入り(約30匹)で15.95英ポンド、送料は7英ポンド。
しめて22.95英ポンド=約2800円

なかなか高い買い物でした。
モパニ缶 - コピー ワーム - コピー
左がパッケージの缶で、右が入っていたモパニワームです。
大きさは約4cmと、食べるのをためらってしまうくらいに大きいです。

パッケージの裏側に書かれている説明文です。

モパニワームはボツワナ、ジンバブエなどのアフリカ南部に住む人々にとって重要なタンパク源である。
モパニワームはヤママユガ科のイモムシで、モパニツリーを食べる。
現地民は毎年春になると、モパニツリーからイモムシを収穫する。
収穫されたイモムシはその場で腸内の内容物をしごき出され、塩水の入った大鍋で茹でられる。
その後、アフリカの熱い日光のもとで自然乾燥される。
そしてそのまま保存され、干し肉のようにして食べられたり、スパイシーなアフリカンピーナッツシチューの具材として煮こまれて食べられたりしている。
<原材料>
モパニワーム、塩

もう少し詳しい説明文は、以下の商品ページにあります。
http://www.edible-shop.com/shop/insectivore/mopane%20worms/

モパニワームは日光乾燥され、塩味がつけられています。
その風味は、きな粉。塩味のついたきな粉。
十分に乾燥されていて、食感はサクサクとしていました。
あまり油分は感じませんでした。
また、個体によって塩の分量が異なっていて、ものすごく塩辛いものと普通程度ものが混在していたようです。
(私の食べた個体は塩辛くて大変でした…)

DSCF2040 - コピー 断面図
腸の内容物はしごき出され、中身は空洞です。

結局、今回のモパニワームは美味しいのかどうかというところですが、
食用昆虫としては臭みもなく、淡白で食べやすい。
が、特別に美味しいものでもなかった。

というところでしょうか。
貴重な経験がでした。

DSCF2041 - コピー おまけ袋 - コピー
左:ビビりながら食べるT氏。 右:おまけの袋。かっこいい。

<三橋亮太>
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

7/14 勉強会報告

7月14日、東洋大学白山キャンパスにて第13回勉強会が行われました。
参加者はコアメンバーの6名で、今回はゲストはいませんでした。

議題その1は、8月4日に行われる東京セミ会について。
東京セミ会とは、東京の某公園周辺に発生するセミをみんなで採集し、ワイワイ調理して食べてしまおう!というイベントです。
毎年大盛況で、今年の定員40名も既に満員になってしまったとかいないとか。

このセミ会は内山昭一氏の昆虫料理研究会が主催なのですが、我々食用昆虫科学研究会も一部協力しています。
昨年、「セミ会では大量にセミを採集しているが、生態系への影響は無いのか?」という問い合わせが寄せられました。
そこで我々はセミの個体数、採集数調査を行うことにしました。
うまくできるかわかりませんが、挑戦です。

議題その2は、10月10~11日に行われるサイエンスアゴラへの出展について。
今年もやります。
昆虫料理の試食コーナーも設ける予定なので、お時間があれば是非ともご参加ください。

議題その3は、佐伯氏の研究進捗状況報告です。
彼は複数の研究費助成に積極的に申請しています。
助成金の獲得一つ一つが研究実績となります。
昆虫食研究の発展のため、彼には大きな期待を寄せざるを得ません。

議題その4は、三橋が実際に昆虫の放射能測定を行って学んだ、放射能データの読み方についての報告です。

今回の勉強会はまったりのんびりと終わりました。
それでも僕にとって研究会のメンバーに会って話をすることは非常に刺激的で、モチベーションの維持に大いに役だっています。
改めて、研究会が設立されてよかったなぁと思います。

また、今回の勉強会ではモパニワームの試食も行われました。
次回のブログでその詳細を報告したいと思います。

<三橋亮太>

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海外の昆虫食ビジネス part2

今回はKickstarterに登場したもう一つの昆虫食プロジェクト"The World's First Cricket Bar"を紹介する。

このプロジェクトはChapulというチームが運営している。
リーダーはPat Crowley氏。
彼はコロラド川のそばで育ち、自然を愛し、現在はアメリカ南西部や世界中を舞台に川のガイドとして生計を立てている。

Pat氏の愛するコロラド川は近年、農業用水の過剰取水によって下流域では水が流れなくなってしまった

地球に存在する淡水資源の92%は農業用水として利用されていると言われている。
そこで自然環境への負荷が小さい昆虫を積極的に動物性タンパク源として利用していくことで、淡水を大量に必要とするウシやブタの生産量を減らし、淡水資源の保全を達成する。
そして、コロラド川の復活を達成すると共に持続可能な未来を築く。

というのが彼のプロジェクトのコンセプトだ。

また、Chapulはコオロギバー事業の利益の10%を水資源の保全に投資することを表明している


Patさんは食用昆虫に注目したきっかけは何だったのだろうか?
TEDで、ワーヘニンゲン大教授Marcel Dicke氏の講演"Why not eat insects?"を観たことがきっかけだと言う。


Pat氏はこの動画を観て、以下のようなコメントをしている。

I started exploring the potential of insect protein as a solution to the overconsumption of freshwater in our industrialized agriculture sector,
農業用水の過剰利用を解決する方法として、私は食用昆虫のタンパク質が利用できる可能性を模索し始めた


また、Pat氏は昆虫食が拒否される理由は心理的な要因にあると断定し、心理的要因だけならば克服することが可能だと考えている。
例えば、"sushi"は1966年にロサンゼルスのリトル東京に輸入され、1975年にニューヨークに"sushi bar"がオープンしてから、短期間でアメリカの人々に定着した。
現在ではアイオワでは50以上、マンハッタンでは700のsushiレストランが存在するほどである。
食用昆虫もsushiと同じようにアメリカの人々に受け入れられる日が来るはずだ。
Pat氏はそう信じている。


さて、ChapulのKickstarterページを見ていこう。


<プロジェクト内容> cricket energy bar(コオロギバー)の世界展開
<募集額> 10,000$
<資金の用途>
7,500$: コオロギバーの原料調達、包装、ラベル作成
1,200$: 原料の粉砕機の調達
500$ : webサイトの機能強化
残り  : Kickstarterへのシステム利用費支払いなど

<投資の見返り>
① 20$ : コオロギバー6本(送料込み)
② 40$ : コオロギバー6本、Tシャツ
③ 75$ : 6オンスコオロギパウダー、コオロギバー2本、Tシャツ
④ 200$ : 名前入りコオロギバー3ダース
⑤ 500$ : 新商品開発のための評議会への参加、"pro deal"資格授与(80%オフでコオロギバーを購入可能)
⑥1500$ : ChapulメンバーでありプロガイドであるPatさんと共に行く、米国内でラフティングツアーに招待。
       交通費以外の費用はすべてChapulが負担する。

<集まった金額(締め切りまで2日を残して)>
13,125$ (達成率131%)
※追記 最終的に16,065$になった。

素晴らしい成果である。
設定金額を達成したので、このプロジェクトは資金を獲得する。

前回の記事で紹介したDonBugitoとの違いは何だろうか?
1. プロジェクトのコンセプトが美しい。
 昆虫を食べて自然を守る。昆虫を食べる意味を明確に感じることができ、寄付もしやすい。
 昆虫食は意識しないとタダのゲテモノ食いで終わってしまうことが非常に多い。
 DonBugitoはその性質が強かった。

2. 見返りにお得感がある。
 20$送料込みでしっかりとした商品6本が買えると思えば、なかなか。
 (しかも一般販売よりも割安になる)
 DonBugitoでは「レシピ、ポストカード、小さい昆虫スナック1袋、ステッカー」となんとも地味なものだった。

3. 資金の用途が明確。
 内訳がしっかりと記載されていて、その金額も妥当に思える。

4. 全世界の人々に関係がある。
 DonBugitoは移動販売車ということで、サンフランシスコ周辺の人々しか関係が無かった。
 しかし、Chapulはネット通販を基盤としているため全世界の人々に関係がある。
 自分が投資することによって事業が成長していく過程を、自分の目で見ることができる。

よく考えられた素晴らしいプロジェクトだと改めて思う。
私も20ドルの寄付をした。
Chapulバーが届いたら、また報告したい。
chapul1.jpg hcapul2.jpg
http://www.kickstarter.com/projects/466721916/the-worlds-first-cricket-barより
※追記 日本からだと30$(国際送料込み)の寄付でコオロギバー6本が受け取れます。

<三橋亮太>
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Author:E-ISM
食用昆虫科学研究会
(E-ISM ;Edible Insect Science Meeting)です。
このブログでは、E-ISMのメンバーが昆虫食に関わる色々なことを自由に気軽に書いていきます。

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