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サイエンスアゴラに出展+講演会を行います

みなさん、こんにちは。

食用昆虫科学研究会の吉田です。


告知が遅くなりましたが、今週末のサイエンスアゴラにて、講演会&ブース展示を行います。

講演会(詳細

日時 : 11月9日(土) / 10:30-12:00
場所 : 日本科学未来館 / 1階 / 特設ステージ

ブース展示(詳細

11月9日(土)、11月10日(日)2日間 / 10:00-17:00
※講演会時間中は展示、試食を行っておりません。ご了承ください。

みなさまがいらっしゃるのをお待ちしております。
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テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

おいしく楽しいセミ会

夏はセミの旬ですね。
我々E-ismと昆虫料理研究会では共同でセミ会を開催しています。
今年は7月23日、8月4、5、11日に関西、関東某所にてセミ会を執り行いました。

さて、このセミ会とは何のことなのでしょうか?
E-ismメンバーの内山昭一氏が主催となって2005年頃から開催している
楽しくセミを採って、美味しく食べる」会のことです。

参加者は6時半ごろから1時間、羽化のために木登りをしているセミ幼虫を採集します。
年や天気によりますが、1日で100~200匹以上の収量が期待できます。
関西での獲物は主にクマゼミ、関東での獲物は主にアブラゼミとなっています。

採集したセミはそのまま調理室へ運ばれます。
そして燻製、天ぷら、唐揚げなどに調理され、参加者に振舞われます。
(詳しい採集方法はこちらの記事を参照「虫ソムリエへの道」)
セミ穴 この穴からセミは這い出てくる

木登り セミ幼虫は木登りをする

セミ幼虫はバッタに比べて多肉質で、とても食べ応えがあります。
セミの食事は樹液なので、植物に似た風味がします。
昆虫食愛好者の間では「ナッツのようだ」とよく表現されます。
僕は味の濃いから揚げ粉で作った唐揚げが好きです。
唐揚げ セミ幼虫の唐揚げ

セミ燻 セミ燻

セミ会では幼虫だけでなく、成虫もいくらか採れます。
成虫も油で揚げて食べることができます。
成虫は唐揚げにすると、サクサクとしたエビのような風味となり、馴染み深い美味しさを味わうことができます。
僕は幼虫よりも成虫のほうが好きです。
成虫揚げ サクサクでおいしい

セミ会 セミ会ワイワイ



何かと放射能が話題になる昨今、土中に生息するセミは食べても安全なのか?と心配される方も多いと思います。
そこで筆者は東京、千葉、茨城の某所でセミ採集ならびに放射能濃度測定を行いました。
セミは水洗いせず、そのままの状態で乾燥させ、半導体Ge検出器を用いて分析を行いました。

その結果、いずれの地点でも
放射能セシウム等の人為的な放射性物質は検出されませんでした

日本全国で安全だと言い切ることはできませんが、少なくとも関東近辺でのセミ食は安全だと言えそうです。
みなさまも安心してセミ食をお楽しみください。
試食の際には昆虫アレルギーに注意してくださいね!→昆虫食の安全管理


また、そんなにたくさんセミを採ったら>生態系へ悪影響を及ぼさないのか?という疑問を持つ方も少なからずいらっしゃると思います。

正直に申し上げまして、生態系への影響の大きさはわかりません。
一般的なアブラゼミは卵期間が300日、幼虫期間が5年と言われています。
したがって、今年セミ幼虫を採集したからといって来年の観察で影響を測ることができる、というものではないのです。
また、幼虫期間は環境によって大きく変化するとも言われています。
ですからある年にセミ発生が減少したとしても、それが採集による個体数の減少の影響か、天候の影響か、天敵の密度変化の影響か、見分けることができません。

セミの個体数についてインターネットで調べていたら、良いサイトを見つけました。
米蝉ナール
参考にしてください。

セミの幼虫の発生期間は30日前後です。
セミ会は一日で行われますから、単純計算でセミ会がセミ個体群に与える影響は1/30です。
仮に30本の樹木がある区画から300匹のセミ幼虫を採集したとすると、10匹/本/日となり、米蝉ナールに掲載されている1日あたり1本の樹木に発生するセミ幼虫の個体数のデータ(15.1匹~)と大体一致します。
個人的には、1日セミを採集するくらいでは生態系に悪影響を及ぼさないように思います。

念のため、E-ismでは昨年度からセミ会で採集したセミの個体数を記録しています。
数年後、何らかの結論が出せるかもしれません。


セミ会の目的ですが、大きく分けて2つあると考えています。(主宰者の真意はわかりませんが…)

1. 「昆虫食の魅力を多くの人に知ってもらう」
セミ会は楽しいです。
みんなで童心に返ってワイワイセミ採りをし、そのまま美味しくセミを食べる。
他にも色々と言いたいことはありますが、それがとにかく楽しいのです。
単純に、より多くの人にこの楽しさを知ってもらいたいと考えています。

2. 「昆虫資源の有効活用の方法を探る」
昆虫資源の価値を高めることを目指しています。
セミは夏の風物詩ではありますが、それだけの理由でセミに十分な価値を認めることは難しいと思います。
もしセミ会を通じて昆虫資源の価値が高まれば、より多くの人がセミなどの昆虫に注目するようになり、昆虫利用の可能性は大きく広がります。
さらにはセミと、セミを取り巻く環境ごともっと大事にされるようになるかもしれません。
セミ会は昆虫資源に大きな付加価値を与えうる素晴らしい試みだと考えています。

エンターテインメントとしても、研究テーマとしても魅力的なセミ会。
みなさんも機会があれば、是非ご参加ください。

<三橋亮太>

テーマ : 自然科学
ジャンル : 学問・文化・芸術

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(E-ISM ;Edible Insect Science Meeting)です。
このブログでは、E-ISMのメンバーが昆虫食に関わる色々なことを自由に気軽に書いていきます。

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